山下レディースクリニック
妊娠の確率はあがるのですか?
2008年9月8日
いつも掲示板でお世話になっています。
現在タイミング法で約1年、いまだに妊娠にいたりません。
年齢も42歳と高齢なので、早く第二子を授かりたいのですが、
主人が人工授精以降の治療に、賛成してくれません。
何度話し合っても、『自然に出来たら出来たでいい、でも、そうじゃなければ一人っ子でもいい。』といいます。
私は生理も順調で毎月きちんと排卵もしますし、卵管造影検査、子宮鏡検査、その他血液、ホルモン検査など、
不妊検査の結果は、特に異常なしです。
主人もフーナーの結果も普通、精液検査も普通です。
先月、かかりつけの病院で『内膜が9ミリなので、プレマリンとルトラールを出します。』といわれたのですが、
以前、山下先生が『内膜は9ミリあれば充分・・・』と記載されていたので、飲まないという選択をしました。
担当医も、どちらでもかまわないと言いました。
受精できていた場合、この薬によって妊娠を確実にする、あるいは確率を上げる効用は、あるのでしょうか?
日本人の閉経年齢の平均は51歳くらいですが、最終妊娠年齢の平均はもっと若く、おそらく41、42歳くらいだろう(あくまでも平均)といわれています。
これは、加齢とともに卵子の質が落ちてしまうからなのです。ミラクルさんのご年齢から考えますと、1周期も無駄にできない時期にきていると思われます。
どうしてもお二人目をということであれば、やはり体外受精が一番ですが、クロミフェン製剤を服用しながらAIHを行うことでも、妊娠率をいくらか引き上げることはできると思います。お一人目を自然に授かっておられるので、ご主人も不妊治療に抵抗があるのでしょう。ただ、少なくとも卵子の質はお一人目を妊娠されたときよりも確実に低下されていると思われます。だからこそ、AIHで妊娠率をあげる必要があるのだということをお伝えになってみてはいかがでしょうか? AIHは、洗浄濃縮処理をした精液を子宮内に注入するだけで、後は自然に受精、着床することを祈る、自然妊娠に近い方法です。それでも賛同いただけないのであれば、排卵誘発剤の投与や黄体補充を行いアシストしていく以外ないと思います。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
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