山下レディースクリニック
子宮外妊娠後のIVFについて
2009年5月19日
山下先生、いつもご多忙の中質問に答えてくださり、大変感謝しています。
3月にICSIで初期胚を移植し、4月に5wで子宮外妊娠となり腹腔鏡下で左卵管を切除しました。オペ後の生理1回目は終わり、次の周期ではピルで卵巣を休め、オペ後3回目の生理がきたら採卵をする予定でいます。
担当医から、次は胚盤胞移植にしましょうとは言われたのですが、今まで2回採卵しましたが1度も胚盤胞まで培養できたことがなく凍結できていません。担当医に質問した所、刺激法を変えてみてもよいかもと言っていました。今までは低刺激(クロミフェン+フォリスチム)でした。私としては低刺激でいきたい気持ちありますがあります。
次回胚盤胞まで培養できないと移植ができないことを考えると、どうしていいのやらと悩みます。
山下先生のご見解をお聞かせいただけたら幸いです。
お忙しいとは思いますが、よろしくお願いします。
『ふも』さんのご年齢がわかりませんが、少なくとも、初期胚を戻すことで妊娠された経験がおありですので、今現在、卵の質は保たれている状態なのだと思います。おそらくこの妊娠された胚は、長期培養していれば胚盤胞まで到達した胚でしょう。胚盤胞への到達率は、通常、約50%といわれていますので、卵巣刺激によってたくさんの卵をつくることができ、受精卵を複数得られれば、胚盤胞まで到達される胚もでてくると考えます。
胚盤胞ができましたら、ぜひ凍結保存されて、子宮内膜の状態をベストに整えたところで戻す、凍結融解胚盤胞移植をおすすめしたいと思います。
子宮外妊娠は、本当にお辛い体験だったと思いますが、“妊娠できる証し”ととらえ、前向きにチャレンジなさってください。
<ご注意>
この相談事例集は、あくまでも参考にとどめ、実際に何らかの行動をとる場合には、
必ず医師の診察を受けて下さい。
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